かなしみをおしえて
ひとみをとじていたら
かなしみもみえないと
ぬくもりしらずにいれば
きずつくこともないと
おもいだせないやさしいこえを
ともらうむねのうなばら
きえうせたかこから
だれかがよんでいるの
かなしみをこのてに
とりもどすときはいつと
にどとはこないいま
あなたのことしかみえない
とおくでしずかにひかる
やさしいふねがひとつ
さかまくなげきをのせて
むねのなみだにきえる
しらないはずのぬくもりをなぜ
さがしてまよううなばら
さざなみゆらめいて
いのちのふねはゆくよ
ほしひとつみえない
なみだをこえてすすむよ
くらやみのむこうに
あなたのことしかみえない
いつかみてたなみの
しずけさのほうへ
うみのそこにきえた
やさしさのほうへ
あいしあうみらいを
たしかにしっているの
かなしみをこのてに
とりもどすそのときまで
にどとはこないいま
あなたのことしかみえない