街灯が映し出した
ふたりの影はゆっくりと
きみの家の方へ
伸びてほどなく消えた
明日にはいいことが
ふたりにあるから
時々すべてが壊れかけて
きみは言葉を失くしてしまう
ぼくでは涙をうまく拭えない
帰りの道 影はひとつだけ
最終の地下鉄は
誰かの事故で混んでいて
人波に押されて
ぼんやり時計を見ていた
明日まであと少し
何かが変わるから
ぼくらが生まれて消える間
どれだけ人を救えるだろう
汚れた窓には何も映らない
きみはもう眠ってしまったんだろうか
明日にはいいことが
たくさんあるから
十字路曲がるまで振り続けた
その手はきみに見えてるだろうか
信じるだけでは何も変わらない
そして今日は過ぎて行くんだ