Aiiro no sora no shita de

Mikuni Shimokawa

とおく しずかに きえかかる あおき ひび ひとしずく
ただ てをのばして いても ゆびのあいだを すりぬける だけ

とおりすぎてく なつのひに きみのかげ みつめてる
いま たちどまって みても おぼろげな まぼろし

ときは いずれ きままに ながれ やがて くる さよならが
きみのひとみに ゆれている

あいいろのそらのしたで ぼくたちは かたよせあい
はなのように かぜにふかれて かたちをなしている

かぎりなく せいいっぱいに かこや みらいを えがきだし
きみとともに うつした けしきを りょうてにだいて かえろう

きみが つづった けいたいの めーる ひとりよみかえす
ああ ためいき ついても もどらない はぐるま

きせつかわり つめたい かぜが がらす まど たたいても
はなは むねで さいている

つきのない よるのしたで ぼくたち つますきながら
まけないように きえないように こどくを わかちあう

よあけには むねをはって りんと あしたを つむぎだし
きみのとなり すごした ひびを こころにとめて あるこう

あいいろのそらのしたで ぼくたちは かたよせあい
はなのように かぜにふかれて かたちをなしている

かぎりなく せいいっぱいに かこや みらいを えがきだし
きみとともに うつした けしきを りょうてにだいて かえろう

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