Girl Friend

Mariko Shiga

夢中な男の子も
いなかった頃
ひとつ年上の彼女
とてもよくしてくれた

放課後裏門で
待ちあわせして
夕暮れのカフェテラス
なぜか待ち遠しくて

無邪気な気持ちでいるほど
こみあげてきた熱いことば

胸が痛くて逢いたくなる
あなたの名をささやくのよ
不思議なくらいに逢いたくなる
こわれそうなの
ひとりきりじゃ

ブルーのこのリボンは
彼女の趣味
爪のさきまで憧れ
髪型も似せていた

夏の終わり彼女に
彼ができた日
大切な たからもの
盗まれた気がしたわ

そよ風みたいに彼女に
心を吹かれていたかった

熱い何かを 抱きしめたい
かくせなくて傷つきそう
あなたの瞳を抱きしめたい
かたむいてく
ひとりきりじゃ

胸が痛くて逢いたくなる
あなたの名を ささやくのよ
不思議なくらいに逢いたくなる
こわれそうなの
ひとりきりじゃ

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