真四角の夢 帳が揺れて
氷面鏡のステージ 1ベルの音
見上げた宙から 垂れる糸
人形この身を揺らし しゃなりとお辞儀
タンデュ デカジェ タンデュ ジュテ
狂いなく弾む靴ポワント
人形師あなたのその指で 私マリオネット, バレリーナを導いて?
自由恐れも自立憂えもない 操り人形劇正しい世界で
繋がれた糸、揺らして ひらり 舞うバレリーナ
機械仕掛けのような 刹那彩るステップ
絵画のような闇夜よるに 煌めく糸を駆けて
零れた星屑が 儚く灯す現実リグレット
彼方に見た夢
糸のない人形
まるでヒトのように 踊っているのは、なぜ?
憧れの先へ 踏み出した足は震えて
もう一人では踊れない
泣いて、泣いて 閉ざして 伏して
凍えてゆく人形わたしの心
絡まる糸さえも この手で解けずに
藻掻いて足掻くほどに 締め付けられて
堕ちてゆく
許されたこの劇場世界で
漫ろ 舞うバレリーナ
薄氷を裸足で 踏みつけてパ, ド, ドゥ
賛美の声 掠れて 人形師あなたの手が止まった
魔法が解けてゆく
人形わたしを守る虚像シークレット
糸を増やして
もつれる手足
完璧な振りで
息も忘れて
何を望み 誰の為に 踊るのか
分からない
破れて絵画の中を 彷徨えるバレリーナ
色褪せた心は 救いの手に縋った
涙で塗る夢を この夜に終わらせよう
あの日に戻るため
二人を分かて境界
繋がれた糸、揺らして 独り 舞うバレリーナ
伸ばした手の先に 鈍色の鋏
人形師神の糸が切れて
転び伏すバレリーナわたしを照らす 回生の光
奮い立ち お辞儀
燦然と 拍手よ鳴り響いて