やみのなかからうまれるむげんのそうはく
さめなきゆめにさそうものうきなめがみ
ぬけだすことのできないこどくのゆりかご
いきるいたみとかない[じゆう]をかかげて
このくるしみしぬまでつづくのだろう
ひかりのないげんじつははかなくて
つきがかなでるかなしいよのしらべ
しずけさにふかくこどくのやまさえもいとしい
やみにさくちからなきはなはいのるだけ
あおしろくそらにまうおぼろのつきよ
よにこがれしおもいはあわいゆめうつつ
そらにねがういのりのうたをくちざすむ
だれもがぜつぼうとくのうかかえてだれもがとびたてずにいる
このくるしみしぬまでつづくのだろう
このさけびはやみのなかにはびくただけ
このみもどかしいおろかなひびおもう
あやまちなどない...そらにうかぶつきがにじんで
のこされたねがいはかなしみがぬらしていく
こいこがれくるおしきおぼろのつきよ