Utsushi E

Aragaki Yui

ただいちばんちかくにいる
そのひとにあいされたくて
なきたいのにたのしいふりするのは
あんがいかんたんなことだね

かなしいのはなれてないから
たいせつなことをみないようにしてた

だれもかもなにもかも うしなっても
きみがいてくれたなら
それだけでよかったのに
このせかいで
どうしていちばんいとしいものだけ
どうしててのひらをこぼれおちてゆくんだろう

すなおなきもちをはなせない
ぶきようなだれかのために
なみだやたいおんやえがおは
きっとこのよにあるのかもしれない

きしべからみえたきみは
うつしえみたいににていたんだよね

だれひとり なにひとつのこらなくても
きみがいてくれたから
それだけであんしんだった
このせかいで
それなのにちゃんとつたえられなくて
それなのにずっといっしょだとおもっていたの

あしたときのうじゅんばんがかわり
もしもきょうのつぎがきのうなら
きみにもういちどあえるかな

おしえて わたしがさがしたものを
きみがさがしたものを
ふたりがみつけたなにかを

はてしないひろがるこのうみのように
すべてうけいれたなら
ゆるしあえるはずなのに
このせかいで
じぶんがおもうよりふかくあいされて
じぶんがおもうよりひとりきりじゃないんだね


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