あきかぜになびくように
しろいなみがとおざかる
きしべをふりむくことなくまっすぐに
おもいでたちがおきえむかう
コンクリのぼうはてい
こしかけるとひんやりする
たいようがてりつけたあの日のねつは
もうどこへきえてしまってね
さよなら
ぼくたちがすなはまにつくったやまはくずれ
さよなら
かなしみにいまながれそうさ
ひとみとじればいまでもきみが
ほほえみながらはなしかけてくるんだ
いつものようにぼくをみあげて
なつのふくでとなりにいるよ
けいたいにのこってる
なんまいかのしゃめのなか
いぬとじゃれあってるきみがぴーすして
そうさいごになにかいってるよ
とつぜん
ちじょうからあのそらのどこかへきえたきみは
とつぜん
うんめいをどううけとめたのか
ひとみとじればいまでもぼくは
であったころのきみをおもいだすんだ
これからずっといっしょにいると
ちかいあったふたりのことを
ぼくのことをみまもってたそらが
たいようをおとしなけるばしょをくれた
だきしめたいよああ
きみをもういちど
ひとみとじればあふれるなみだ
おおきなこえできみのなまえをよんだ
どうしようもないくらい
どうしようもないくらい
ほしがうつくしくひかる
まぶたひらいてもきみはいないんだ
ぼくのまえにはくらいうみだけがある
しずかななみがかわることなく
いとしさえいえんにはこぶだけ