秋から冬への途中
僕たちは
近道したつもりで
未来への曲がり角と
優しさと
風を忘れていたよ
さよならつぶやく
君の表情は
日差しが届かず
愛はもう枯れてしまった
空に飛行機雲
白くたなびく線よ
誰の想いが残るの
振り向く余裕もないまま
時の飛行機雲
爪を立てたみたいに
細く生々しい傷跡
僕はぼんやりと
眺めていた
横切るどこかの猫は
僕たちを
どんな目で見てるのか
子供に落書きされた
アスファルト
思い出をまたいでる
どこかで二人は
また会えるのかな
記憶の街角
人が多すぎるから
愛は飛行機雲
淡い一筆書き
二度と戻れないあの日に
切なく後ろ髪引かれ
まるで飛行機雲
涙を隠すように
遠く右手をかざして
君は悲しみを
見送っていた
空に飛行機雲
白くたなびく線よ
誰の想いが残るの
振り向く余裕もないまま
愛の飛行機雲
後を追いかけるみたいに
少し遅れて聞こえた
空を飛ぶ音と
泣いた声
飛行機雲
涙を隠すように
遠く右手をかざして
君は悲しみを
見送っていた