ぬれたほうがかわいたような
あめあがりそらのした
だれもしらないばしょでしずかに
いちりんのはながさく
あおくすんだそらのむこうへ
いまぼくのこえはとどいていますか
かされるようなこころのこえでさけんでいるよ
はれわたるきょうのそらになにがまっているだろう
てをのばしてみるけど
かたちのないしろいくもがぼくをあざわらうように
とおざかっていく
とじたまぶたにうつるむらさき
はかなくゆれるはな
なにもしらずになにもいわずに
ただそこですきつづける
もしもいつかかれたえしまって
ぼくのからだがくずれおちたら
そよかぜよどうかそらのむこうへとどけてほしい
はれわたるきょうのそらもきっとないているだろう
ぼくのしらないばしょで
まぶしくてもをほそめたひこうきぐもがひとつ
ながれてきえていく
はれわたるきょうのそらになにがまっているだろう
てをのばしてみるけど
かたちのないしろいくもがぼくをあざわらうように
とおざかっていく