だれのこえもとどかないから
もういいからどっか行ってよ
もう何もいらないから
かなしそうに遠ざかっていくきみは
さきみだれたわすれなぐさ
おぼえている?あの花はね
かすんでいくきおくのなか
だれにもきずかれずにひかっていた
てのひらからつたうこえは
まだやくめをはたせなくて
おとひとつないはこのなかで
まちつづけてとじこめてしまったの
さようならいつかみたけしきは
うずのなかでみうしなっていく
そのすがたでいわないでよ
もういいからどっか行ってよ
もうきみはいらないから
きえていったなにもしらなくていいよ
ひらいためにうつるぼくは
まだあたまがうけいれなくて
またひとりでないてたのは
よりそうあしおとからにげていた
しんでくことわすれること
あたりまえとおもってたのに
このみにおきたことでさえも
こころはまだりかいできないようで
さようならきみとみたけしきも
くるしいからもういらないよ
そのこえでなかないでよ
みたくなくてわすれたくて
もうきみはきみじゃないから
わたしだっていきているんだ
だれのこえもとどかないから
もういいからどっか行ってよ
もうなにもいらないから
かなしそうにとおざかっていくきみは