あんたが嫌った人類なんて特区の昔にほろんでいたけど
あたしを作った人類なんてそんなに悪い奴らじゃない
あんたが憎んだ人生なんて退屈でくだらない毎日でも
あたしが歩いた人生なんてときめきとスリルで満ちていた
昔々のあるところには小さな心がありました
遥か未来のあるところには大きな歌ができました
あんたが倒した人間なんて小さくて弱い生き物だけれど
あたしを救った人間なんて強くて優しい奴だった
あんたが欲しがる感情なんて記号や数字じゃ答えが出なくて
あたしに湧き出る感情なんて寂しくて優しいものなんだ
すべてを壊して終わりにしたら自分ひとりだけで生きて行くの
誰もいない空虚なこの世界こんな形で満足できるわけがない
(昔々のあるところには小さな心がありました)
(遥か未来のあるところには大きな歌ができました)
あたしを支える光と音が今でも涙を記憶している
この気持ちだけで歩いて行けるこんな世界でも君は今だ一人じゃない