Rei no Parade

Yokune Ruko (欲音ルコ / よくねるこ)

月明かりが誘う船に乗って落ちゆく星を見ていた
人々はついに気づいてしまった祈りは届きはしない
雪の夜のように静かだった水面をもぐる街の影
さざなみ立つまもなく過ぎていく静かに時は過ぎる

擦れた肌を寄せ合う
あなたと戯れた腕を絡めて群がる孤独の波に飲まれるままに
滅びてゆく

朝まで赤々唸れ灯火よ
解き放つその色に涙も汚越も混ぜ込め
パレードは続く今あなたと踊る歌は
夜空に消えて鳴くなる絆
どうか今だけは僕だけを見て欲しいどうか

光で結ばれた心だっていつかは影を求むだろう
それならば永遠など言わずとして今ここを照らすのさ

船は速度を上げてゆく
水鏡に映る星と乱反射に命を吹き込むさまざまに色がつく
白寸でく

叫びよ彼方に響けこの歌よ
震えが止まらぬほど明日を望んだこの手を届かせてくれ
この歌が終わる頃には全てが共に終わりを迎え
新たな何かが始まるまで僕らは彷徨い続けるだろう

けれども決して消えないことは
この世に焼き付くような灯火で僕らが刻むリズムに乗せて抗う
僕らの意志

朝まで赤々灯もれ灯火よ
見失わぬようにずっとまた逢う日までさようならを
歌に乗せよう

今あなたと歌う歌が歌こそがここを繋ぐ標
パレード弾き終わるだろうね
それからしばらくはさようなら
この国にさようなら

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