きみのおしごとは、なんですか
でんわをとり
コピーをとり
パソコンと格闘して
がんばってつくった書類を
捨てられたりもする
トイレの中だけでしか
泣けない自分がいて
情けなさにまた泣いて
スーツの袖しみこんだ涙
それがきみの現実だ
生きてゆくためにしかたのないことだと
繰り返しては生きることから
遠ざかっているんじゃないか
勘違いばかりで
本当の自分の言葉を忘れていないか
自分のその声で嘘が重なってゆくのを
きみは許せるか
思い出したかな
きみの本当のしごとは幸せになること
泣くことも
笑うことも
怒ることも
誰でもない、自分のために
幸せになること
残業代はでないけれど
それでも、ねえ
いいだろ