Himawari

Yokune Ruko (欲音ルコ / よくねるこ)

夕暮れの道 二つ伸びた影 降り注ぐ蝉の声
僕らの歌は アスファルトの上 揺られて霞んでいった

熱帯夜の空に 青い月が浮かんでは消えてゆく
君も僕もきっと 夜明けまでは眠れずにいるのだろう
溢れる感情は いつも体ごと 虫食い込んでゆく

一人きりで泣いてるのは これで何度目になるんだろう

君は太陽で 僕は向日葵 君だけを 見つめている
僕のこの想いが 枯れる前に 少しだけ でも水をください

君の笑顔を見るたびに 僕は胸が苦しくなって
僕だけのために 笑ってほしい” わがままにそう、願った
零れた感情を 全て拾い集めては 繋げた

疲れ果てた僕の腕を 君が掴んだ、ような気がした

君は太陽で 僕は向日葵 君だけを 見つめている
僕のこの想いが 届くのなら どんな場所でも 咲いてみせます

君はあの水辺 僕は陽炎 せめて消えるまで そばに
こんなに辛いのなら いっそその手で 羽をむしり取ってほしい

君は太陽で 僕は向日葵 君だけを 見つめている
僕のこの想いが 枯れる前に 少しだけ でも水をください

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