Shounen To Mahou No Robot

VOCALOID

時計台のある街に
歌うことが大好きな
少年が住んでいました

弱虫な少年は
自分の声に自信が持てず
人前で歌うことができません

それを見た博士は
毎晩眠りもせず
少年のために作ります

言葉とメロディーを
教えるだけで、ほら
思い通りに歌う魔法のロボット

君が作った音楽を私が歌い上げるよ
目を丸くした少年は
恐る恐る、ボタンを押しました

少しだけ不器用な声だけど
夜空に響いたその声は
確かに少年の心に届いていました
届いていました

その光る少年は
毎晩眠りもせず
ロボットのために作ります

言葉とメロディーを
教える度に、ほら
幸せそうに歌う魔法のロボット

僕が作った音楽を誰かに聞いて欲しくて
目を光らせた少年は
恐る恐る、ボタンを押しました

少しだけ不器用な声だけど
世界中に響いたその声は
確かに人々の心に届いていました
届いていました

いつまでも君の歌を
いつしか季節は過ぎ去って
少年も大人になりました

あの時、教えてくれた歌
私は今でも覚えているから

少しだけ不自然な声だけど
夜空に響いたこの声は
今でも君のその心に届いていますか
届いていますか

私の歌声、聞こえていますか

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