わたしとおどりましょう
わたしはからくりあやつりにんぎょう
ひみをひけばわらいだす
つくりもののあんよだけれども
じょうずにおどれるわ
わるつはどうかしら
れんしゅうしてたのよ
さあひもをひいてあやつるそのひも
じょうずにわたしをうごかしてみせて
そうよあなたじだいよ
くらくらくらあんよがゆれるわ
ゆららゆららきゅうたいかんせつ
あなたがじょうずにあやつり
わたしをおどらせてちょうだい
いつの日かこのりょうあしでおどるのよ
あなたがひもをひいて
わたしくらくりうごくからくりからくりにんぎょう
ひとなんかじゃないの
そうでしょう
あさひにめがいたいわ
ガラスせいのはずなのに
あたまのけもきにいったけれど
ねぐせがひどいのよ
からだがだるいおもい
うごくきもすえるわ
さあひもをひいてあやつるそのひも
あなたがじょうずにうごかすとおりに
いうことをききましょう
ぐるぐるぐるめだまがまわるわ
ゆららゆららくもるガラスたま
あなたがちゃんとみがいて
おめかしをさせてくださいな
いつの日かこのりょうあしがうごいたら
おひめさまになれるの
わたしからくりうごくからくりくりからにんぎょう
ひとなんかじゃないのよ
おにんぎょうなのよ
そうでしょう?ねえ
りょうのあしはまだうごかないから
わたしはそうにんぎょうあやつられうごく
ひもをひくごしゅじんさまがひつようなのよ
きっとそうだってほら
あんよがうごかない
だってひとならおどれるんでしょう
くらくらくらあんよがゆれるわ
みあたらないきゅうたいかんせつ
くもりガラスのめだまに
みずがついてるのはなぜなの
いつの日かこのりょうあしがうごくのよ
かみさまがそういったの
わたしからくりうごくからくりからくりにんぎょう
ひとはじぶんのあしでおどれるんでしょう
だからそう
わたしはほらあやつりにんぎょう
だれかにうごかしてもらわなきゃ
こわれたでくになりはて
すぐにくちていくにんぎょうよ
あなたならこのいまわしいひもをひき
ひとにしてくれるでしょう
わたしからくりうごくからくりくりからにんぎょう
ひとなんかじゃないよ
あなたがそのてでおどらせて
わたしはそうおにんぎょうなのよ
むじょうけんにあいしてほしいの
あやつりひももあるのよ
わたしをおどらせてちょうだい
やめて!おあめて!おにんぎょうなのよ
おみみはくうどうのはずなのに
ききたくないことばだけ
おぼえてたくなんてないのに
ひとはじぶんのあしでおどれるはずとか
わたしはでくなんかじゃないのよ
もうききあきたの
うるさいわ
わたしはわたしはひとなんかじゃない
からくりにんぎょうなの