キミにあいにいくときは
いつでもあめがふる
ざわめくノイズのけしき
ゆらいだひとつのかさ
まどをたたくおと
ためいきのしつど
まとわりつくはなのかおり
くもるまどがらす
なぞるゆびさきがこぼすしずく
そっとひびわれてく
ゆるやかなかせきみたいに
キミにあいにいくときは
いつでもあめがふる
それでもかさをまわしてたたずむキミがすきで
キミがいなくなってからも
せかいにあめはふる
どれほどてをのばしても、ほしにはとどかない
キミはこない
くもりそらをすみれいろのかさでかくすキミはこない
キミはこない
ぬれたほおにふれてわらうキミはいない
かさは、いらない