あなたのかげをふみたくて
さがしたいちはななとうせい
ゆうやけあすむまれるでしょう
またあうきおをそっとねがう
ちいさなあしおとがきえて
かすかなのこりなかなし
いちいのしずんだこかげに
きざみこむこともせずに
ああ〜、とおかそえてふりかえるそのときには
やみへおちるさめたおそれも
あなたをおもうこのひとみも
むなしくうつるだけ
さようなら」とあなたは
てをふり、そしてやみへときえた
のぼらないあおいつきをのろって
かぎりがあるいのちのともしびをみうしなわぬように
まわりいくきせつのなかをさまよう
こどくはかぜにけずられて
せつなのちりときえる
あなたのあしもとにさいた
きなにそがわかれつげる
ああ〜、ながいながいときのなかなにももとめず
ひくくわらうおろかなこえも
うすれゆくわたしのいのちも
くずれてうつるだけ
さようなら」とわたしは
たったひとつのとおきいのりを
このばしょでさけんではさけんでは
かれたのこで「もういちどあいたい」と
よるにつらねいく
こだまするきせつのなかにひとり
さようなら」とあなたは
てをふり、そしてやみへときえた
のぼらないあおいつきをのろって
かげがない」と「よけがない」と
ただひとつたりないあなたを
おわらないかげふみをしてみつけた