くつをならして
いやふぉんぶらさげて
しかめつらで
ひとり、ためいきはいた
たべかけのちょこ
ひとくちかじってうえをむく
うそつきおほしさま
ながれてみせて
こいしけりあげ
とおくやみにきえて
うそつきおつきさま
みおろすせかいはちっぽけね
どこにいけるの
おもたいあしかせをつけたまま
どこにいこうか
くつをぬぎすてて
こえをからして
くらやみてさぐりむがむちゅう
いきがつまるは
はいろのげんじつに
もしもあたしが
じゆうにおよげるさかななら
うみのそこから
つめたいじめんをあざわらう
あしおとけして
そっとみみをすませ
うすくわらった
まだゆめをみているの
だれがいったの
ひとりじゃいきられない」なんて
だれにいったの
そのめひらかずに
こえをあげずに
なみだをこぼしてなんかいめ
まぶたやきつく
とおいげんじつのなか
よわいあたしが
もとめてせをむけたはこにわに
てをのばしたけれど
とどかない
ひとりつめたい
ひかりとどかないしんかいで
みみをふさいで
ただよいきられたら
なにをおもうの
かんじょうのられつにつぶされて
なにもしないの
てあしにちからをこめたまま
こえをからして
くらやみてさぐりむがむちゅう
いきができない
はいろのつきあかり
このままやみに
こころもからだもとかそうか
ひらり、ふわりと
さきいくだれかのかげをふむ