ひかりひとつもとどかない
つめたくなったこのへやで
さいごになったゆりかごを
ゆらしましょう
かのじょはかれにえがおと
むしょうのあいをささげました
さようならのそのときも
こういいました
なかないでわたしはきっと
あなたにこうされたいとのぞんだの
くやまないで
すぐにあえるからねえもう
だいじょうぶあなたはきっと
くるってなんかないとおもうの
すこしだけあんりある(unreal)
ただそれだけ
かれはかのじょのいのちを
じぶんのてでおわらせました
ふたりにとってなによりも
だいじなひでした
てつごうしにかこまれ
しんでるめでいきをして
なんぜんかいゆるされたあとも
こういいました
このてはてぃでふやけて
もとにはもうもどらないけれど
くやまないよ
すぐにあえるからねえでも
おもいだしてなくよりずっと
おもいだせないことにおびえる
まよいはないこうかいもない
すこしだけこわいけど
かれはいまさいごのとき
ふるえるしんしんとひきかえに
おもいだします
かのじょのことばをいまいま
なかないでわたしはきっと
あなたにこうされたいとのぞんだの
くやまないで
すぐにあえるからねえもう
だいじょうぶあなたはきっと
くるってなんかないとおもうの
しゅくふくのかねがなり
あしもとがかるくなり
いまあいにゆく
いまあいにゆく