めざめたときぼくはひとり
くろくぬりつぶされたへや
なにもみえずなにもきこえず
ひとりふるえるやみのなか
てんじょうにはおおきなあな
よくみればそこにはきょだいなぜんまい
そのさきからとつじょひびく
えたいのしれぬぶきみなこえ
つみぶかきしょうねんよ
おまえはこのさきえいえんに
このへやからはでられぬ」といった
しゅんかんおもいだしたすべてのきおく
みずからがかさねたつみのかずかずを
ここにいるりゆうとけつまつにきずいた
もうあのころにはもどれないのだと
きずけばりょううでにはめられたあかいてじょう
それはきっとだれかのながしたちのいろ
りゅうおうのあしくびにはあおいいろのくさり
それはきっとだれかのなみだのいろ
るりらるりら」きこえてきたうたは
だれがうたうこもりうただろうか
どれほどのときがながれただろう
うごかぬぜんまいにたずねた
どこからともなくきこえてくる
うたごえだけがぼくをいやす
あるひぼくはきずいたんだ
そのうたのしんじつのいみを
そしてぼくはこもりうたに
あたらしいことばをつけたした
ぜんまいのすきまから
おちてきたちいさなひかり
それはきっと
きみがくれためっせーじ
まわりはじめたぜんまいはしずかにかたる
つみがけしてゆるされることはない
Sins are never unpardonable
だけどみずということばあくということば
ぼくらはそれらをうたへとかえよう
あかいてじょうはずれぼくにかたりかける
これからあなたはうまれかわるのよ」と
あおいあしかせはずれぼくにはなしかける
きょうがきみのあたらしいばーすでい
すべてがまわりそしてしろくぞまる
もうすぐきみにあいにゆくよ