北の酒場で飲む酒は
夢をしぼった濁り酒
竜が鳴くよな吹雪の先には
いているみたいな女が見える
いているよいているよ
強めのくちべにこごえた足で
降り積む雪に立ってるか
遠い夜行者の笛の音が
胸の隙間をすり抜ける
わびた所で戻れぬ駅に
いているみたいなあいつが見える
いているよいているよ
代わりばんこのこごえた足を
寂しい胸でぬくめるか
いまじゃお前はどこの街
どんな暮らしをしてるだろう
今も泣かない女でいるか
それとも誰かと暮らしているか
いているよいているよ
しばれた心と震える足で
それでも俺を許すのか