なんたって僕はリア充で、今夜は彼女とデートなのさ
豪華なディナーも予約済みで、夜景を背後に愛を語る
つもりさ
待ち合わせは17時半、余裕を持って準備をする
ハイブランドのスーツまとって、玄関に手をかけた時
何かが絡まる音がして、リビングのドア開けた
せっかくのクリスマスにお前は何をしてるんだ
なぜそこに入ろうと思った、そしてなぜ入れた
突き出す頭と前足、慎重に後ろから入ったな
どうせアホならアホらしく頭から突っ込めよ
苦しそうに呻くでもなく、逃げ出そうともがくでもない
寂しく沈むその瞳は、巻き戻しボタン見つめてた
そんなアクロバティックなタイムマシーンがあるか
せっかくのクリスマスにお前は何をしてるんだ
過去に何をしたというんだ、何をやり直す気だ
分針は真下を指し、振れる携帯の理由は
寒空で僕を待つ彼女、なんて説明しよう
せっかくのクリスマスにビデオデッキを分解
残念そうな顔するな犬、お前のためにやってんだ
サンタクロース聞こえるか、今僕が欲しいものは
「なんてスタイリッシュな虐待! 」と言わないレスキュー隊